フラワーガーデンコラム
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このぺージでは、水あげや花ことばなど定期的に更新予定となります。
花が咲くとは
花が咲くって?
人間でいえば「出産」にあたるのが花の開花です。
そのためには莫大なエネルギーが必要になるのです。
では、そのエネルギーはどこから補給されるのでしょうか。
もちろん根から吸収されたり、葉でつくられたりした栄養分を使うのですが、効率よく使うためにも葉や茎などのつくりがきちんとできていないときれいな花は咲きません。
また、栄養分の不足分は葉などを犠牲にしてでも補っていきます。
そのために葉が黄色くなったりすることがあります。
きれいな花を咲かせるためにも、切花の場合は「きれいな水」、そしてそのきれいな水を吸い上げやすくするためにも茎の切り口はきれいな状態を保つように心がけてください。
ただし太陽光は必要ありません。(切花の場合は根がないので・・・)
また、水中の栄養分は有効ですが雑菌などの繁殖に要注意!
鉢植えやガーデニングなどの場合は土中の栄養分や水の管理をはじめ、その植物に適した環境を理解して、「育てる楽しさ」を味わってください。
水あげについて
水あげとは?
花をいける前にたっぷりと水を補給する手入れ方法のことです。
花は水を吸うと同時に葉から蒸散し続けるので、給水量が少ないとしおれたり、枯れたりします。
そのために、十分な水あげが必要なのです。
水あげの前に!
効率よく「水あげ」するために、余分な葉やつぼみを取り除く。
特に葉が水につかると水が腐りやすくなるので要注意!
主な水あげ方法
根本削る:根元を鋭く切り、茎の中の綿の部分を削り出す方法。
例)バラ、アジサイ、枝ものなど
水切り:水中に茎を浸したままハサミなどで切り口が斜めになるように切る。
例)ガーベラなど
深水:新聞紙で花材を花が隠れるくらいまで巻き、花材の半分以上、花首よりは下までの深い水に浸す。水圧の強さで水を押し上げる方法
例)バラなど
手折り:茎を手で折る。折れた茎の断面は複雑で吸水面が大きくなるのでよい。
例)根元割:枝ものなど茎が手で折れにくいとき、ハサミで切り口に切れ込みを入れて断面を広げる方法。
例)黄金ヒバなど 枝もの
根本叩き:根元を木づちなどでたたいて吸水面積を広げる方法。
あく抜きをしてから、その後「深水」
例)マーガレット、マトリカリアなど
湯あげ:お湯に茎先をつけることで、道管内の空気を膨張させて追い出し、真空状態にし、次に冷水に浸けると再び圧力がかかるので水を吸い上げる。花や葉には熱気が伝わらないように新聞紙で巻き、お湯の温度や時間はあまり気にせず茎が変色するのを目安にする。その後「深水」
焼く:理屈は「湯あげ」と同じ。茎の根本をバーナーなどで炭状になるまで、できるだけ短時間で焼く。その後「深水」